クシロスボールベアリングに、頑丈で熱衝撃に強いセラミックボールと長寿命化した新ケージ材質を追加 イグス

イグスは2023年7月27日、「クシロス A500製ラジアル深溝ボールベアリング」の材質として、酸化ジルコニウム製セラミックボールとクシロデュールF500ケージ材質の2つの新材質を追加した。耐薬品性、非金属使用、高温耐性が求められる環境で真価を発揮するという。

セラミック鋼とも呼ばれる酸化ジルコニウム製のセラミックボールを使ったラジアル深溝ボールベアリングの内輪と外輪には、これまでと同様にクシロデュールA500高機能ポリマーを使用している。

卓越した強度、高い耐破壊性、低摩耗性、高い耐熱衝撃性が特長のセラミックボールは、ステンレスボールやガラスボールに比べ、高温耐性、耐薬品性が要求される環境でより強い耐性を発揮する。同製品は、日本で順次発売を予定している。

クシロデュールF500は、高温用ケージ材として新たに選択でき、すでに高い耐摩耗性が実証されているイグリデュールJ3ケージ材をベースに開発されている。

同社の試験施設で実施したクシロスボールベアリングのテストで、強化されたクシロデュールF500ケージは、同等のA500ボールベアリングケージよりも最大50%の長寿命化を達成。また、無潤滑ボールベアリングは、F500ケージの使用により150℃での連続使用に長く耐えられるようになったことに加え、多くの薬品への耐性を発揮する。

高機能ポリマー製のクシロスは、従来のステンレス製ボールベアリングよりも最大50%軽量で、ポリマーに固体潤滑剤が組み込まれているため、メンテナンスと潤滑油の必要がない。

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