- 2023-7-31
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- ANCILLARY(AdvaNced airCraft Infrastructure-Less Launch And RecoverY)プログラム, DARPA(アメリカ国防高等研究計画局), Northrop Grumman, Tim Frei, VTOL(自律型垂直離着陸), X-plane, インフラ, 無人航空機システム
米Northrop Grummanは2023年7月13日、アメリカ国防高等研究計画局(DARPA)との契約により、海軍の艦船から操作可能な垂直離着陸機(VTOL)型の無人航空機システムを開発する計画を発表した。
同計画は、DARPAのANCILLARY(AdvaNced airCraft Infrastructure-Less Launch And RecoverY)プログラムの一環だ。同プログラムは、長時間の滞空性能を備えたVTOL型の無人航空システムとして、アメリカの実験機を総称する「X-plane」として開発を進める。
この実験機は、滑走路等のインフラを必要としない運用が特徴だ。60ポンド(約27kg)の大型センサーを搭載し、標準装備のみで20時間の飛行と半径100海里(約185km)のミッション行動範囲をもつ。さらに、荒天下でも艦船上で離着陸する能力を備える予定だ。
この航空機は、情報収集、監視、偵察、標的設定の任務遂行だけでなく、特殊部隊の遠征任務や物資供給に関わる後方支援任務も担当する。これにより、艦船から陸地への部品/物資の移動において、費用対効果が大きく改善する見込みだ。
同社の副社長で研究と先進デザインを担当するTim Frei氏は、Northrop GrummanがDARPAと協力することで、将来の自律型VTOL機の海/陸上での運用を強化していく旨を述べた。