米Northrop Grumman、艦船から発着するVTOL型ドローンの開発計画を発表

Photo Credit: Northrop Grumman

米Northrop Grummanは2023年7月13日、アメリカ国防高等研究計画局(DARPA)との契約により、海軍の艦船から操作可能な垂直離着陸機(VTOL)型の無人航空機システムを開発する計画を発表した。

同計画は、DARPAのANCILLARY(AdvaNced airCraft Infrastructure-Less Launch And RecoverY)プログラムの一環だ。同プログラムは、長時間の滞空性能を備えたVTOL型の無人航空システムとして、アメリカの実験機を総称する「X-plane」として開発を進める。

この実験機は、滑走路等のインフラを必要としない運用が特徴だ。60ポンド(約27kg)の大型センサーを搭載し、標準装備のみで20時間の飛行と半径100海里(約185km)のミッション行動範囲をもつ。さらに、荒天下でも艦船上で離着陸する能力を備える予定だ。

この航空機は、情報収集、監視、偵察、標的設定の任務遂行だけでなく、特殊部隊の遠征任務や物資供給に関わる後方支援任務も担当する。これにより、艦船から陸地への部品/物資の移動において、費用対効果が大きく改善する見込みだ。

同社の副社長で研究と先進デザインを担当するTim Frei氏は、Northrop GrummanがDARPAと協力することで、将来の自律型VTOL機の海/陸上での運用を強化していく旨を述べた。

関連情報

Northrop Grumman to Design Autonomous Vertical Takeoff and Landing Aircraft for DARPA | Northrop Grumman
DARPA、小型軍用VTOLの開発を目指したプログラムを始動

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