オランダの学生チーム、4分以内で充電できるレース用EVの電池パックを開発

Photo: Charlie Acuna

オランダのアイントホーフェン工科大学の学生チームInMotionは、2023年7月13日付けの同大学のウェブサイトで、レース用EV「The Revolution」の電池パックの開発状況を説明している。

同チームは2022年11月に電池パックの設計と製作を開始し、長距離レースEV用としては世界最速となる、3分56秒の充電時間を記録した。この電池パックの出力は322kW、総容量は29.2kWhで、EVの走行距離は約250kmだ。

EVの急速充電では、充電中に生じる熱に起因するバッテリーセルの劣化をどう回避するかが課題となっている。InMotionは解決策として、バッテリーセルを収容する各モジュール間の数ミリメートルのすき間に、冷却剤で満たされたプレートを敷き詰めて排熱を促した。

24時間のテストでは、電池パックの劣化を最小限に留められることを実証し、InMotionの冷却技術が電池寿命にもたらす有益な効果を確認した。

InMotionの目標は、電気自動車の充電時間をガソリン車の給油に匹敵するレベルまで短縮する技術の確立だ。同チームは今後、この技術をル・マン24時間レースの「ル・マンプロトタイプ3(LMP3)」カテゴリーの車両に搭載し、サーキットでのテストを予定している。

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InMotion develops fastest-charging electric race car in the world

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