垂直軸分解能を16倍向上させた、高分解能オシロスコープ「DLM5000HD」シリーズを発売 横河計測

横河計測は2023年8月7日、垂直軸分解能を向上させた周波数帯域500MHz、350MHzの高分解能オシロスコープ「DLM5000HD」シリーズを発売したと発表した。

同オシロスコープは、同社「DLM5000」シリーズの最新版となる。垂直分解能は12bitで従来品の約16倍。より正確な波形観測ができ、特にインバータ装置の開発者にとっては、高速な信号の微細な変化を正確に観測できるというメリットがあるという。

その他、シリアルバス解析時のビットレートなどの自動セット機能を、取り込み済み波形データに対しても適用できるようになり、車載バス開発や評価作業が効率化できる。

また、従来の約2倍となる1Gのサンプル点メモリーを搭載。最大2倍となる20万個の波形を保持できるようになった。これにより照合できる波形が倍増。高速なサンプルレートで数ミリ秒間の補足が必要なブレーキ機器などの挙動も1台でカバーできるため、評価/解析作業の効率が向上する。

次世代パワーデバイスの実用化や量産化が進む中、SiCなどのデバイスを使用するパワーエレクトロニクス業界からの高精度な計測への要求が高まっている。本シリーズは、これらのニーズに対応した。

500MHz帯域と350MHz帯域のそれぞれに8チャネルモデルと4チャネルモデル合計4機種をラインアップした。

関連情報

高分解能オシロスコープ「DLM5000HD」シリーズを開発・発売 | 横河計測株式会社

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