移動体に安定した電力を伝送できる、空間伝送型ワイヤレス電力伝送システムを実現する基礎技術を開発 京セラ

京セラは2023年10月11日、5.7GHz帯での「空間伝送型ワイヤレス電力伝送システム」を実現する基礎技術を発表した。電波(マイクロ波)の放射を集中させる技術(ビームフォーミング技術)と、電波の伝搬環境に応じてリアルタイムに電波放射を追従制御する技術(アダプティブアレー技術)を両立している。

電波を放射したい方向へコントロールするビームフォーミング技術により、電波エネルギーを集中制御できる。また、電波の伝搬環境に応じたアダプティブアレー技術の適用によって、高速で電波制御を追従するため、安定的にスマートフォンやドローンなどの移動体にも電力を供給できる。アンテナから放射される電波を電気的に制御するこれらの技術により、機械的な消耗や故障のリスクを排除する。

電波の指向性は、ビームフォーミング技術と同時に電波を放射したくない方向へ電波放射を抑えるヌルステアリング技術の活用で、高精度に制御する。また、人体や他の無線システムに影響を及ぼさないように、電波放射を抑える範囲をコントロールする独自のヌル広角化技術で、電波放射を制御できる。

独自の電波制御技術と、交流のマイクロ波から直流電流へ変換整流する独自のレクテナ回路技術を組み合わせ、効率的に電波が持つエネルギーを電力へ変換する。

ワイヤレス電力伝送は、電池交換や充電の手間、配線の制限で設置できなかった機器やデバイスの設置自由度などが向上することから、実現に期待が寄せられている。同社は今後も、空間伝送型ワイヤレス電力伝送システムの確立と社会実装に向けて、研究開発を進めていく。

なお,同社は、本システムを、同年10月17日(火)〜20日(金)まで幕張メッセで開催される「CEATEC 2023」に出展する。

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