容量200mAhの円筒形全固体電池を開発 マクセル

マクセルは2023年10月26日、主電源用途にも適用できる容量200mAhの円筒形全固体電池「PSB23280」を開発し、2024年1月下旬にサンプル出荷を開始する予定を発表した。同全固体電池の容量は、2023年6月に量産を開始した、硫化物系固体電解質を使用したセラミックパッケージ型全固体電池「PSB401010H」の25倍に相当する。

円筒形全固体電池の電極構造と外装体を大幅に見直し、新規に高密閉の円筒形外装体を開発したことで、200mAhの大容量化を達成。従来品と同様の長期信頼性や耐熱性を維持している。寸法22.7×27.3mm、定電圧値2.6V、温度範囲-50~+125℃で、サイズは市場ニーズに合わせ、カスタマイズできる。

電極構造には、より高密度で充填できるプロセスを導入。電極を大型化している。外装体は、立方体から円筒形に形状を変更。セラミックパッケージ型全固体電池と同等の密閉性が担保できる円筒形外装体を開発した。

放電特性

同社は今後も、全固体電池のラインアップを充実させるとともに、全固体電池と無線給電やエナジーハーベスティングなどの技術を組み合わせたモジュール製品の検討も進めていく。

関連情報

マクセル|主電源用途でも適用可能な円筒形全固体電池(PSB23280)を開発

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