世界初のマルチセンサ内蔵型精密減速機を開発ニデックドライブテクノロジー

ニデックの子会社、ニデックドライブテクノロジーは2023年11月16日、ロボット/工作機械向け精密制御用減速機にトルクセンサや温度センサ、角度センサを世界で初めて内蔵した「Smart-FLEXWAVE」（スマートフレックスウェーブ）を開発したと発表した。2023年11月29日から12月2日まで、東京ビッグサイトで開催される「2023 国際ロボット展」に出展する。

同社が販売している波動歯車機構の精密減速機「FLEXWAVE」はコンパクトで軽量なうえ、高い回転精度や超低バックラッシなどの特徴を持ち、1軸で高い減速比が得られる。こうしたことから、産業用ロボットの関節駆動用に多く使われている。

新たに開発したSmart-FLEXWAVEは、減速機の中にトルクセンサ、温度センサ、角度センサを一体構造で組み込んでおり、今までの減速機の大きさのままで出力トルクや減速機内部温度、入力軸角度を検出。これによって協働作業用の産業用ロボットの小型化、軽量化が期待できる。また、ロボットの衝突や過負荷の検知、ネジ締めトルク、オーバーヒート、停止位置などをネットワーク上で遠隔監視できるようになり、生産性の向上も図れる。

世界初のマルチセンサ内蔵型精密減速機を開発　ニデックドライブテクノロジー