独航空宇宙センターと共同で、カスタマイズ可能なフィンガーモジュールの開発を開始 NSK

日本精工(NSK)は2023年11月17日、ドイツ航空宇宙センターと共同で、人手作業の自動化に貢献するフィンガーモジュールの開発を開始したと発表した。フィンガーモジュールの組み合わせで汎用性の高いロボットハンドを実現するコンセプトは業界初だとしている。同社は、製品を2023年11月29日から12月2日まで東京ビッグサイトで開催される「2023 国際ロボット展」に出展する。

開発を進めるのは、1本の指のような形をしたモジュールで、用途に合わせて複数本組み合わせることで、手指の機能を再現。これによって、単純に同じ物をつかむだけのロボットハンドから、さまざまな物をつかむための複雑な動きが可能なロボットまで、ニーズに合わせて構築できる。また、生産を基本モジュールに絞ることで、大量生産による低価格化も可能になる。

モジュールの動作にはドイツ航空宇宙センターのワイヤ駆動技術を採用し、多用な形状のものを優しくつかめるようにした。さらに、NSKが独自に開発したマグネット式脱着メカニズムによって、フィンガーモジュールのレイアウト変更も容易にできる。

同社は、小売業、飲食業、製造業などの、手先の器用さが必要な作業ではロボットの導入が進んでいないとして、今後、これらの業界や物流業、農業など幅広い業界の機械化や自動化を進めるため、ユーザへの提案を開始する。2024年度に実証実験を開始し、2026年度の販売開始を目指している。

関連情報

業界初 多様な対象物に合わせてカスタマイズ可能なフィンガーモジュールの開発を開始~ドイツ航空宇宙センターとの共同開発 サービス業を中心に汎用性と価格を両立させるロボットハンドを提案~

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る