米Amazon、デリバリーバンを全自動で検査する技術を発表――数秒で車体をスキャン

米Amazonは2023年10月19日、同社が保有するデリバリーバン(配達用車両)の故障発見を目的とした、自動検査技術「Automated Vehicle Inspection(AVI)」を発表した。人間の目や手動検査に頼っていた工程をAIで代替し、車両管理者の負担を軽減する。

AVI は、イスラエルのスタートアップ企業UVeyeとの提携で導入する。また、同技術の展開先は、アメリカ、カナダ、ドイツ、イギリスを予定している。

Amazonの配送ドライバーは、日々の勤務の終了時に、車両の検査装置「AVIアーチ」を通過させる。空港のセキュリティゲートのようなAVIアーチを時速5マイル(約8km)で通過する際に、一連のセンサーとカメラ類が車両全体を数秒でスキャンし、問題を特定する。

データ処理の基盤は、Amazon S3、AWS Lambda、Amazon EC2などを使用して、テラバイト規模の車両の画像等のデータを処理し、保存する。検出された問題は、ダッシュボード機能に相当する「Amazon Fleet Portal」で、修理内容の提案とともに車両管理者に通知される。

この検査方法の確立に際してAmazon は、保有する10万台を超えるデリバリーバンの安全運航に対する需要を把握した。そしてUVeyeの協力のもと、Amazonの安全運行基準「Roadworthyガイドライン」に沿って、AIモデルとアルゴリズムを訓練した。

AVIテクノロジーは、約28万人のドライバーの安全性を向上させると同時に、毎日2000万個の荷物配送に寄与する。将来的には同技術を、自転車からドローンまでのあらゆる配送車両に適用することで、車両の内部まで検査できるようになる可能性がある。

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