Airbus、海上輸送船をe-メタノール使用の新型船に刷新――CO2排出量半減目指す

航空機メーカーの仏Airbusが2023年10月25日、2026年より同社の海上輸送船3隻をe-メタノールを使用した高燃料効率の新型船に刷新すると発表した。対象となるのは、欧州の生産拠点からアメリカの最終組み立てラインまでを結ぶチャーター船だ。同社は、2030年までに大西洋を運行する船舶のCO2排出量半減を目指す。

新たに導入する輸送船は、風力を利用する円筒型の帆であるフレットナー・ローターを6つ搭載したローター船だ。2基のデュアル燃料エンジンを使用し、船舶用のディーゼルオイルと再生可能エネルギーで生成した水素と、回収したCO2を組み合わせて合成したe-メタノールの両方で作動する。また、ルーティング・ソフトウェアが、航路を最適化してローターの推進力を最大化する。

同社は、段階的にe-メタノールの使用量を増加させる計画である。船舶1隻当たりの年間CO2排出量は現在の輸送船「Ville de Bordeaux」で4万1000トン、「City of Hamburg」で2万7000トンだという。一方、新型船では2030年までに1万1000トン、2040年までには5000トンになると見積もっている。

関連情報

Building a lower emission maritime transport fleet | Airbus

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る