リサイクルに対応する風力発電用タービンブレードが登場――新素材Elium樹脂を採用

風力発電を推進するZEBRA(Zero wastE Blade ReseArch)コンソーシアムは、2023年12月15日、リサイクルに対応した1番目のブレードで検証試験の完了、同じくリサイクル対応の熱可塑性樹脂を使用した2番目のブレードの製造、という2件の実績を発表した。

従来、風力発電タービンブレードの素材は、高機能の強化繊維素材を使用することで、軽量性と堅牢性を追求してきた。しかし、ブレードの廃棄方法は、埋め立てや焼却といった手段に限られていた。

今回の発表は、ブレード廃棄の問題への解決策を提示したかたちだ。なお、本発表は、同コンソーシアムのメンバー企業で、風力発電用タービンブレードを製造する、デンマークのLM Wind Powerのサイトに掲載された。

1番目のリサイクル可能なブレードは、LM Wind Powerのテスト・検証センターで、フルスケールの検証試験を完了し、現在はリサイクル工程の試験が進行中だ。

2番目のブレードは、長さが77mで、仏Arkemaの熱可塑性液体樹脂「Elium(エリウム)」と、米Owens Corningの高性能ガラス繊維で製造された。ブレードの骨格である「スパーキャップ」をCarbon-Elium樹脂で形成する技術と、Arkemaの接着剤が特徴だ。極限状態の荷重をかけたブレードの静的試験を完了し、構造寿命の試験をすでに開始している。

ZEBRAコンソーシアムは、リサイクルを促進するエコデザインアプローチを軸に、実物大試作品による、熱可塑性プラスチック製の風力発電タービンブレードの技術的、経済的、環境的妥当性の実証評価を活動目的としている。

関連情報

LM Wind Power Unveils Second Recyclable Wind Turbine Blade Under ZEBRA Project

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