機械を動かすしくみを3D画像と2D図で理解する「3Dでみるメカニズム図典」が、オーム社から2023年12月27日に発売される。関口相三氏および平野重雄氏の編著で、A5判264ページ。価格は2750円(税込)。
機械を設計する上ではその仕組みや特性を理解する必要がある。しかし、昨今の生活環境においては、工学系の学生さえも機械の実物に触れる機会が少なくなってきた。そのような背景から2次元の図から3次元の実物をイメージするのが難しいという声が多く聞かれるという。
同書は、機械設計に必要な各種機械要素や機構の「3Dモデリング図」と「2D図」を同一ページ上に展開。機構などの仕組みを具体的に見て分かるように構成されている。
機械を動かす仕組みや部品などの基本的な解説から始め、四節機構やスライダクランク機構、歯車機構、ポンプ、送風機などさまざまな具体的な機構について解説を進める。
主な目次は、序章 機械を動かす「しくみ」、01章 機械の部品、02章 四節機構、03章 スライダクランク機構、04章 クロススライダクランク機構、05章 立体機構、06章 四節機構の変形機構、07章 平行クランク、08章 平行運動、09章 近似平行運動、10章 パンタグラフ(縮図器)、11章 歯車および歯車機構、12章 変形歯車、13章 ベルト車とロープ車、14章 つめ機構、15章 カム、16章 ジェネバ機構および類似の機構、17章 ねじの活用、18章 ばねの活用、19章 摩擦を利用した機構、20章 軸継手、21章 ポンプ・送風機、22章 複合機構、23章 バランスと逃がし止め機構、付録 3Dでみるメカニズムの実際。
想定読者は機械系の学生や若手機械設計技術者。機械系教育機関での参考書、工業系企業での若手技術者の実務参考書として最適である。