全固体ナトリウムイオン二次電池のサンプル出荷を開始―― 2024年内の販売開始を予定 日本電気硝子

日本電気硝子は2024年2月20日、全固体ナトリウムイオン二次電池のサンプル出荷を開始したと発表した。2024年内の販売開始を予定している。

同電池は、正極、負極および固体電解質が全て安定した酸化物で構成されており、同社独自の結晶化ガラス技術で⼀体化している。

動作温度範囲は−40〜+200℃。宇宙や医療、海洋といった過酷な条件下の用途にも適する。

また、液体の電解質を用いないため発火リスクがなく、硫化物や塩化物、フッ化物などを用いないため、有毒ガスの発生リスクもない。

ニッケルやコバルトなどのレアメタルは使用しておらず、容易に確保できるナトリウムを用いた。集積化や大容量化、大面積化も容易で、自由な電池設計が可能となる。

加えて、低い充電速度でも充電可能。エナジーハーベスティング技術(微小なエネルギーを電⼒に変換して用いる技術)と併せて用いることで、メンテナンスフリーな発電-蓄電システムも構築できる。

エナジーハーベスティングシステムのイメージ

今回のサンプル出荷品は、3V 200mAhが標準。高容量化など、個別の要望にも対応する。

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全固体ナトリウムイオン二次電池のサンプル出荷を開始 | 日本電気硝子

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