米空軍、「B-52」の乗組員を対象に空中発射型即応兵器(ARRW)の訓練を実施

U.S.Air Force photo by Staff Sgt. Pedro Tenorio

アメリカのグアム島に位置するアンダーセン空軍基地が2024年2月28日、「B-52」戦略爆撃機の乗組員を対象に、空中発射型即応兵器(ARRW)を含む極超音速兵器の習熟訓練実施を発表した。

アメリカ空軍が開発するARRWは、ブースターで加速して極超音速に達した後、弾頭部を切り離して目標に向かって滑空する。即時対応が必要な固定目標をスタンドオフ距離から狙えるほか、重武装で防御された地上目標に対して迅速な応答攻撃を可能にする兵器だ。米Lockheed Martinに開発を発注し、2022年5月と7月には発射試験に成功。2023年秋頃までの運用開始を急いでいたが、2023年3月に一転して、追加調達をしない意向を表明していた。

今回の訓練ではARRWに加え、極超音速攻撃型巡航ミサイル(HACM)などの極超音速兵器の基礎教育や、運用と補給に関する考慮事項に焦点が当てられた。また、乗組員らによる戦術会議も設けられた。

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Andersen AFB Hosts Hypersonic Weapon Familiarization Training

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