世界最大クラスの出力をもつOrbitalの潮力発電装置「O2」――アメリカでの運用に前進

非営利のエネルギーサービス団体である米Orcas Power & Light Cooperative(OPALCO)は、2024年3月13日、同団体の潮力発電プロジェクトの推進に際して、スコットランドのOrbital Marine Powerをテクノロジーパートナーとして認定したと発表した。

この潮力発電プロジェクトは、ワシントン州のサンファン諸島を構成する、ブレイクリー島沖のロザリオ海峡で実施する予定だ。潮力発電装置「Orbital O2」の全長は74mで、両翼に1基ずつタービンを有し、発電時には翼をたたむような形でタービンを海中に沈める。

同プロジェクトは、米エネルギー省が600万ドル(約9億1100万円)を資金供与する研究開発事業に応募中で、現在、最終選考に進んでいる。同プロジェクトが採択された際には、Orbital O2をロザリオ海峡に投入予定だ。

直径20mのローターは、潮流を捉えるために360度回転する。1基で1MWを出力するため、O2単体では2MWの出力がある。潮力発電としては、世界最大クラスだ。

O2はサンファン諸島のローカル電源として機能する見通しだ。OrbitalのCEO、Andrew Scott氏は「潮力発電の進展に対するグローバルな期待は大きく、このプロジェクトはマイルストーンの1つになるだろう」とコメントした。

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