自動車向けエアサスペンション用モーターを開発――小型で長寿命、起動応答も高速化 ニデック

ニデックは2024年6月3日、同社子会社のニデックモータ(大連)が、自動車向けエアサスペンション用モーターを開発したと発表した。

既存のサスペンションは、コイルスプリングが振動や衝撃を吸収することによって、車体の揺れを軽減する役割のみを担っている。

これに対し、エアサスペンションでは空気圧を用いた細かな車高調整が可能。自動車の乗り心地が改善するほか、高速走行時に空気抵抗を低減すべく車高を下げ、オフロード走行時には走破性向上に向けて車高を上げるなど、走行状況に合わせて車高を調整できる。

同開発品は、強磁性の磁気構造を採用。L寸が最短80mm、モーターの直径が最短65mmと小型な点を特長とし、限られた空間に搭載できる。また、電子整流を用いるブラシレスモーターを採用しており、整流子摩損や機械故障のリスクが低減。長寿命化に寄与する。

電子整流を用いたことで、起動時の摩擦も抑制。起動応答が高速化しており、素早くコンプレッサーを駆動できる。定格出力が300Wで、最大トルクが1.3Nm。−40~+120℃で動作する。

関連情報

ニデックによる自動車向けエアサスペンション用モータの新規開発について | ニデック株式会社

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