VolvoとAurora、自動運転レベル4の量産型自動運転トラックを発表

スウェーデンのVolvo Autonomous Solutions (V.A.S.) は2024年5月20日、ラスベガスで開催された「ACT Expo 2024」で、Volvo初の量産型自動運転トラック「Volvo VNL Autonomous」を発表した。米Aurora Innovationと共同開発したもので、Volvo の商用車の専門知識とAurora Innovationの最先端自動運転技術を融合している。

Volvo VNL Autonomousはハブ間輸送での使用を想定しており、効率性、安全性、信頼性を確保することで、自動運転技術のメリットを享受できるようにすることを目指す。特に、安全性を最優先に設計されており、ステアリング、ブレーキ、通信、情報処理、電力管理、エネルギー貯蔵、車両動作管理システムのすべてに冗長性を持たせている。

また、Volvo VNL AutonomousとAuroraの自動運転システム「Aurora Driver」を統合。Aurora Driverは自動運転レベル4(SAE L4)のシステムで、特定条件下における完全自動運転が可能だ。高度なAIソフトウェア、デュアルコンピューター、400m以上離れた物体を検出できる独自のLiDAR、高解像度カメラ、イメージングレーダー、追加のセンサーを備えており、安全に走行できる。

実用化に向けて、Aurora DriverはAuroraのバーチャル環境で数十億マイルもの距離を走行し、徹底的に訓練、テストされてきた。また、公道でも150万マイル(約241万km)走行しており、昼夜も天候の良し悪しも問わず、高速道路、田舎道、一般道を通るトラックルートを巧みにナビゲートできる。

Volvo VNL Autonomousはバージニア州ダブリンにあるVolvoのNew River Valley工場で組み立てられ、大量生産に対応する予定だ。世界で最大のVolvo Truckの工場で、数十年にわたる大量生産の経験と厳格な自動車品質プロセスを兼ね備えているという。

関連情報

The Volvo VNL Autonomous — Proving the Way Forward

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