- 2024-8-6
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- Dawn Aerospace, Mk-II Aurora, Stefan Powell, ロケット推進無人航空機, 安全運航範囲, 目視外飛行(BVLOS), 超音速, 飛行許可
ニュージーランドの宇宙関連スタートアップ企業であるDawn Aerospaceは2024年7月12日、同社のロケット推進無人航空機「Mk-II Aurora」が、超音速を含む無制限の速度で高度8万フィート(約24km)までの飛行許可を民間航空局より取得したと発表した。これにより制限空域なしで目視外飛行(BVLOS)が可能となる。
Mk-II Auroraは、高度100kmまで1日2回の飛行を想定して設計されている。2021年7月の初飛行以来、ロケットとジェットの両動力で50回の飛行試験を完了した。2023年の飛行では高度約2.7kmで時速約370kmを達成。以来、広範囲のアップグレードを重ねてきた。
同社CEOのStefan Powell氏は、「Mk-IIはフルパフォーマンスでは、現在の記録保持者であるSR-71を含め、滑走路から離陸するこれまでのどの航空機よりも速く、2.5倍高く飛行します」と説明した。
今後7月から9月にかけて予定されている次の飛行試験は、最大12回の飛行で構成される。主な目的は、安全運航範囲を飛行速度マッハ1.1(時速約1300km)、高度約21kmまで拡大することだ。