- 2024-8-7
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- Amazon, Bloomberg NEF, The Climate Pledge(気候変動対策に関する誓約), カーボンフリーエネルギー, ネットゼロカーボン, 再生可能エネルギー, 原子力, 太陽光発電, 蓄電池, 電力, 風力発電
米Amazonは2024年7月10日、2023年に同社の全世界の事業所で使用された電力が、100%再生可能エネルギーになったと発表した。2030年と設定していた目標を7年前倒しで達成したことになる。
同社は2019年に、データセンターやオフィスビル、食料品店、フルフィルメントセンターなど、全世界の事業所で消費される電力を、2030年までにすべて再生可能エネルギーでまかなう目標を立てていた。
Bloomberg NEFによると、同社は4年連続で世界最大の再生可能エネルギー購入企業となり、世界全体で500以上の太陽光発電および風力発電のプロジェクトに数十億ドルを投資している。これらを合わせると、ヨーロッパの2190万世帯の電力をまかなえるという。
同社は2019年以降、27カ国の再生可能エネルギープロジェクトに携わり、インドやギリシャ、南アフリカ、日本、インドネシアなどで大規模なプロジェクトを支援している。すべてのプロジェクトが稼働すれば、合計で年間2780万トンの炭素排出削減に貢献すると推定される。
さらに同社は、2040年までにネットゼロカーボンを目指す「The Climate Pledge(気候変動対策に関する誓約)」に向けての取り組みとして、太陽光や風力だけでなく、原子力や蓄電池などのカーボンフリーエネルギーも支援していくという。