独自の燃焼方式TVCRを採用した産業用小型電子制御ディーゼルエンジンを開発 クボタ

クボタは2022年9月21日、欧米や中国の最新の排出ガス規制にも対応する産業用小型電子制御ディーゼルエンジン「D1105-K」(排気量1.123L、気筒数3)を開発し、2023年12月以降に量産を開始すると発表した。独自の燃焼方式TVCRの採用により、燃費性能の向上と同社従来製品からの載せ替えに配慮したコンパクトサイズを両立している。

D1105-Kは、小型エンジン専用に最適化した電子制御システムとして、同社独自の燃焼技術を組み合わせた燃焼方式TVCRを採用。従来機と比べ、燃費を約5%向上している。

また、同出力の機械式エンジンのサイズを維持しながら、黒煙が排出されやすい始動、加速、急負荷時も黒煙を視認できないレベルまで改善。世界各地の排出ガス規制への適合に加え、中国の国家スモーク規制の中で最も厳しいIII類にも対応する。

電子制御化によってCAN(Controller Area Network)通信に対応しており、エンジンの回転/トルクを車両からの信号で制御できる。また、CANを経由し、テレマティクス技術に必要なエンジン運転データを取得できる。電子制御によるトルク特性で、急負荷時の回転低下も抑制。ドライバビリティ、作業効率を向上する。

外観寸法、吸排気位置、動力取り出しの接続部などの位置は従来機と変わらないため、容易に載せ替えできる。また、エンジンにECUを直接搭載でき、一般的な電子制御エンジン搭載で生じる機械本体側の設計工数を低減できる。

さらに、大型オイルパンを採用。定期的に必要なオイル交換のサイクルを最大500時間に延長できるため、エンジンの保守に必要な時間を削減でき、サービス性を向上する。

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