大規模波力発電装置をハワイの米海軍試験場に設置

Credit : Ocean Energy USA LLC

アイルランドのOcean Energy Groupの子会社であるOcean Energy USA LLCが2024年7月25日、ハワイ・オアフ島の米海軍試験場に波力発電装置「OE-35」を設置したと発表した。

OE-35は、重さ826トン、広さ約38×18m、喫水は約9mに及び、最大1.25MWの電力を生産できる。発電の仕組みには、波によりチャンバー内に誘発した空気振動流がタービンを通って前後に流れる際の空気の往復運動を電気エネルギーに変換するエアタービン技術を採用した。装置の可動部はタービンのみのため、操作やメンテナンスの負担を最小限に抑えることが可能だ。

今回のプロジェクトには1200万ドル(約17億3400万円)が投じられており、アメリカとアイルランドのエネルギー関連省庁から資金援助を受けている。Ocean Energyの最高技術責任者であるTony Lewis教授は「15年以上の設計と試行、試験、構築を経て、ついにOE-35の商業化に向けた大きな一歩を踏み出すことができました」と説明した。

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