新型ロケット「Neutron」用エンジンの初燃焼試験に成功 米Rocket Lab

航空宇宙企業の米Rocket Labが2024年8月8日、新型ロケット「Neutron」用エンジン「Archimedes」の初燃焼試験に成功したと発表した。

Neutronは2段式ロケットで、1段目は再利用可能、2段目は最大1万3000kgの積載物を運搬でき、打ち上げのサイクル短縮とコスト削減が可能になる。Archimedesは1基当たり最大推力16万5000ポンド(約734kN)を発揮し、Neutronの1段目に搭載できる9基合計の推力は145万ポンド(約6450kN)に及ぶ。推進剤には液体酸素と液化天然ガスLNGを混合した極低温推進剤が使用され、多くのエンジン部品が3Dプリンターで製作されている。

初燃焼試験でArchimedesは102%の出力に達するなどの試験目標を達成し、2025年半ばに予定されているNeutronの初飛行に先立ってエンジン性能を実証した。スケジュールどおり進めば、Neutronの市場投入は商業的に開発された中型クラスの打ち上げロケットとしては最速になる見込みで、開発チームはエンジンのフル生産に移行しているという。

関連情報

Rocket Lab Completes Successful First Hot Fire of Archimedes Engine for Neutron Rocket | Rocket Lab

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