- 2024-10-24
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- DARPA Robotics Challenge, Nadia, VRモーションキャプチャ, YouTube, アバター, チームメイト, ヒューマノイドロボット, フロリダ人間機械認知研究所(IHMC), 国防高等研究計画局(DARPA), 遠隔操作
米フロリダ人間機械認知研究所(IHMC)は2024年9月19日、遠隔操作でボクシングのトレーニングをするヒューマノイドロボット「Nadia」の動画を公式YouTubeチャンネルで公開した。動画には、VRモーションキャプチャーを装着したユーザーの体の動きに従って器用にサンドバッグを打っているNadiaの姿が収められている。
IHMCは、研究の1分野として「人間のアバターやチームメイトとしてのヒューマノイドロボット」を掲げている。公式サイトでは、人間のスキルで対応したいが人間にとって危険な環境で、人間の代理として機能するロボットの開発を目指していると説明している。アメリカ国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)が主催する、災害救助用のロボット競技大会「DARPA Robotics Challenge」などの経験を基に、ヒューマノイドロボットの開発を進めている。
主要な研究は、「ヒューマノイドのモビリティとバランス」「知能とプランニング」「操作」「機械との連携」の4項目となっている。公式サイトでは、ヒューマノイドロボットが不安定な場所でもバランスを取りながら歩いたり、人間の遠隔操作によって細かい作業をしたりする動画が掲載されている。
今回のYouTube動画では、IHMCの高度な遠隔操作システムによってユーザーが遠隔でNadiaの動きを制御し、ボクシングの動きをしている様子を見ることが可能だ。腕の動きだけでなく、足の位置や重心の移動にも対応している。また、人間の骨格や筋肉と同様に、ヒューマノイドロボットの全身が連動して動いているのがわかる。