- 2025-1-20
- 技術ニュース, 海外ニュース, 航空機
- B-52J爆撃機, Boeing, F130エンジン, NASA, Rapid Twin Podテスト, Rolls-Royce Holdings, Test Cell 114, エンジンテストプログラム, エンジン制御ソフトウェア, ジョン・C・ステニス宇宙センター, マイルストーン, 米空軍, 米空軍アーノルド技術開発センター, 詳細設計審査(CDR)
英Rolls-Royce Holdingsは2024年12月13日、米空軍「B-52J」爆撃機向け「F130」エンジンの詳細設計審査(CDR)を通過したと発表した。これにより、最終的な開発、テスト、生産の段階へ進む準備が整った。
今回のマイルストーンは、Rolls-Royce、米空軍、Boeingの各チームが2年以上にわたって詳細な設計作業と緊密な連携を続けてきた成果と言える。エンジンテストプログラムは順調に進んでおり、2025年2月にはテネシー州にある米空軍アーノルド技術開発センターで高度テストを開始する予定だ。
Rolls-Royceは先ごろ、インディアナポリスの施設でF130の標準大気条件下テストの第一段階を完了している。このテストでは、試験室「Test Cell 114」でエンジン制御ソフトウェアの初期バージョンを稼働させ、重要な性能データを収集した。この試験室は、Rolls-Royceのインディアナポリス施設を最新式にするための10億ドル(約1555億6000万円)の投資の一環として、最近改装されたものだ。
また、今年8月にはNASAのジョン・C・ステニス宇宙センターにおいて、F130エンジンをB-52航空機のデュアルポッドエンジン構成で初めてテストした。このRapid Twin PodテストはRolls-Royceの分析予測を検証する上で重要な役割を果たし、B-52JにF130エンジンを搭載するリスクをさらに低減するとともに、テスト目標を達成した。
F130エンジンは、Rolls-Royceのアメリカで最大の生産施設であるインディアナポリスで製造、組み立て、テストされる予定だ。Rolls-Royceは引き続き、改良型B-52Jを米空軍に納入することを目指す。