イスラエルのミサイルシステムを統合した防衛システムの実弾訓練に成功 Rafael Advanced Defense Systems

Israel MoD(Israel Ministry of Defense)

イスラエルのRafael Advanced Defense Systemsは2024年10月30日、米海兵隊が、イスラエルが開発した防空システム「Iron Dome」のミサイルシステムをアメリカの防空システムに統合し、実弾訓練に成功したと発表した。

この防空システムは、Iron Domeのミサイル「Tamir」と移動式の発射台を、アメリカ製のレーダーと指揮統制センターに統合したものだ。Rafael Advanced Defense Systemsが開発し、米Raytheonが主契約者として海兵隊の仕様に適合させた。

今回の訓練は、海兵隊が推進する中距離迎撃能力(Medium-Range Intercept Capability: MRIC)獲得計画の一環として実施された。海兵隊員がシステム全体を運用して迎撃に成功したほか、海兵隊向けに開発された移動式発射台の連続発射能力を実証した。

今回の訓練の成果は、戦場の複雑な状況を模した迎撃シナリオに対応できる、防衛システムの性能を証明したかたちだ。

イスラエル国防省の国防研究開発局(DDR&D)のイスラエルミサイル防衛機構(IMDO)は、Iron Dome防衛システム、「David’s Sling(ダビデスリング)」、「Arrow 2」および「Arrow 3」の4つの運用防衛層に基づくイスラエルの多層防衛システムの開発を主導している。

Tamir迎撃ミサイルは、巡航ミサイルや無人機(ドローン)、各種ロケット弾など、幅広い空からの脅威に対応する。RafaelのShlomo Toaff上級副社長は、今回の訓練の成功を受けて、戦略的パートナーとの協力を通じて防空能力の拡大を継続する意向を示した。

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