EVバッテリーのリサイクル工場を稼働 英Altilium

英Altiliumが2024年12月1日、リチウムイオン電池を熱処理した中間廃棄物のブラックマスのリサイクル工場、「ACT 2」を稼働したと発表した。同社独自の「EcoCathode」プロセスにより1日当たり300kgのブラックマスを処理し、電気自動車(EV)バッテリー用材料を生産する。

EcoCathodeプロセスは、廃棄EVバッテリーで得られるブラックマスからバッテリーグレードの金属塩とカソード活性材料(CAM)、前駆体材料(PCAM)を生産可能だ。まずは、ブラックマスを酸性溶液に溶かし、リチウムとニッケル、コバルト、マンガンなどの主要金属を抽出する。次に、主要金属を溶媒抽出で分離/精製し、バッテリーグレードの化合物を生成する。最後に、回収した金属を高ニッケルP-CAMにアップサイクルした後、CAMに合成する。ACT 2で生産されるCAMには大手自動車OEM用バッテリーの高ニッケルNMC811も含まれている。

同社は最終的に、年間3万トンのCAMを生産できる大規模工場「ACT 4」への拡大を目指している。ACT 2工場稼働はその目標に向けた大きな一歩となる。

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Altilium commences activities at ACT 2 EV Battery Recycling Plant

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