バラ積みピッキングを実用化した新型ロボットを発売 Thinker

Thinker(シンカー)は2025年1月30日、バラ積みピッキングを実用化し、省人化する新型ロボット「Thinker Model A」を発売すると発表した。低コストでバラ積みピッキングができ、高い専門知識がなくても導入と運用が可能だ。価格はオープンとなっている。

Thinker Model Aは、“まさぐって部品をつかむ”ことができるロボットハンドの次世代センシング技術「近接覚センサー」に、簡易2Dカメラシステムを組み合わせているため、低コストでバラ積みピッキングができる。「近接覚センサー」の力を最大化するオリジナルのロボットハンド「Think Hand F」も搭載している。独自のエッジAIにより、高い専門知識がなくても導入、運用ができる。

製造現場では、人間がバラ積みされた部品を一つずつ手に取って作業する工程がまだ多く残っており、自動化、省人化実現の最大の壁の一つとなっている。

ロボットでバラ積みされた部品をつかむには、高額なカメラシステムもしくは大型振動装置のパーツフィーダーを導入する必要があることや、産業用ロボットでバラ積みピッキングを実施/運用する際に高い専門知識を要することが、このような状況が改善/解消されない理由になっている。

Thinker Model Aの導入により、透明素材や柔軟、脆弱な部品、たわむトレー上の部品など、従来のロボットでは対応が難しかった検査工程のほか、工程間の搬送などにもバラ積みされた部品の素早いピッキングで自動化を促進する。対応可搬重量は約300g(同社指定グリッパ使用時)となっている。新製品説明会を2月6日にオンラインで実施する予定だ。

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【新製品】工場における人手不足解消の鍵を握る「バラ積みピッキング」を実用化 新型ロボット「Thinker Model A」を発売 | 株式会社Thinkerのプレスリリース

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