機能性化学を扱える企業・求人は?

機能性化学とは?

機能性化学とは、化学物質の持つ機能に注目して、特性を明らかにする分野である。機能性化学の産業分野における応用としては、材料に特殊な機能を持たせた化学製品開発などが行われており、機能性化学品としてはファインケミカルやスペシャリティケミカルなどが有名である。新しい機能を持つ化学物質を開発すれば、他社にはない付加価値の高い製品を販売する事ができる。従来の機能性化学品の用途は、半導体や液晶ディスプレイなどのエレクトロニクス分野が中心だったが、現在ではコンシューマー向け商品や健康医療等の分野の製品にも使用されるようになっている。

機能性化学を取り扱う企業は?

機能性化学については、信越化学工業が「セルロース誘導体製品」や「金属ケイ素」、JSRが「電池用バインダー」「水系高耐久防汚性エマルジョンSIFCLEAR」「ポリオレフィン系樹脂複合化バイオ樹脂BIOLLOY」、コニカミノルタの「液晶偏光板用TACフィルム」、日本触媒が「包装用フィルムエポミン」「医薬品の中間原料マンデル酸」などを開発・製造・販売している。

機能性化学に携われる求人は?

それぞれの機能性化学品の特性や種類が大きく異なる事から、求人を出している企業の分野や業界も多岐に渡る。機能性化学品を長年扱って来た半導体やバッテリーなどのメーカーからの「研究開発」の求人が多いが、研究プロジェクトの「マネジメント」を行う職種の募集もある。新しい化学物質を研究開発する企業からは、化学物質規制や環境規制の申請業務を行う業務の募集を出ている。

また、自社の機能性化学品を他社と取引するための「営業」や、機能性化学品を製造するためのプラントの新増設や改造などを担当する「計装設計」「配管設計」「設備保全」などの求人も出て来ている。プラントの設計や保全をする職種では、化学系プラントの設計や工事管理などの業務経験が必要となる。

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