- 2017-5-31
- 用語集
- FPD, フラットパネルディスプレイ
フラットパネルディスプレイ(FPD:Flat Panel Display)とは?
FPDとは、以前のディスプレイで主流だったブラウン管(CRT)タイプと比較して、画面が平坦で奥行も薄く、壁掛けなどができるタイプのディスプレイの総称。FPDを実現する技術により方式が異なり、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、プラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)、LEDディスプレイ、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro-Luminescence Display)などがある。
市場は、数量の多いスマートフォン向けと、大型化・高精細化が進むTV用途が大半を占める。TVの平均サイズが拡大していることから、面積では安定した成長が見込まれるものの、製品自体の価格が低下傾向にあるため、金額ベースでは増加しないと予測される。今後、より付加価値の高い高精細パネルやOLEDパネル生産へ向けた動きがありそうだ。
FPDを取り扱う企業は?
FPDメーカーは、世界的にはLGとSamsungといった韓国企業がトップ、次いでInnoluxやAUOといった台湾メーカーが続き、日本勢は台湾の鴻海傘下となったシャープ、そしてソニー、東芝、日立のディスプレイ事業を統合したジャパンディスプレイが主力となっている。
FPDに携われる求人は?
FPDパネル関連メーカーからは、FPD製造装置の電気電子回路の設計や、製造プロセス関係、保守エンジニアの求人が見られる。また、FPDの構成部品であるタッチパネルの設計製造、ガラス基板の製造装置関連でも人材を求めている。
また、FPDを用いた製品では、自動車への搭載が拡大しているナビゲーションユニット用ディスプレイやメータ用ディスプレイ関連の設計業務などで求人が出てきている。
FPD製造装置を扱うメーカーからは、製品の設置やその後の改良、メンテナンスに携わるフィールドエンジニアの募集が多い。