IT系エンジニアのキャリアの考え方とは?キャリアアップの方法やポイント

エンジニアは様々な業界で必要とされる職種であり、エンジニアとして活躍している人の中でも、仕事にやりがいを感じている人は多いでしょう。一方で、今後のキャリアプランについて迷っている人も少なくないはずです。

IT系エンジニアに関しては、AIを始めとして新しい技術がどんどん出てきており、キャリアに影響を与える要素が少なくありません。この記事では、IT系エンジニアのキャリアプランの考え方から、実際のキャリアの例まで紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

エンジニアキャリア設計の重要性・メリット

IT系エンジニアとして働いているあなたは、現在の業務に満足していますか? 満足しているとしても、不満な点はないでしょうか? このまま定年まで、今の会社で働き続けることが良いことなのでしょうか?

このようなことを1度でも考えたことがある方も多いのではないかと思います。IT系エンジニアとして自分のキャリアを高めてより良い仕事に就きたい、あるいは成果を上げて誇れる実績を積み上げたいと思う人は多いと思います。

IT業界は特に技術の進歩の激しい業界です。例えば、AI、機械学習やディープラーニングの出現など、新しい技術が次から次に出てきています。それに伴い、新しい技術をビジネスにつなげるための職種も増えてくるでしょう。

そうした変化に直面し、「自分はIT系エンジニアとして、このままで良いのだろうか。もう少し専門性の高い職種に挑戦してみた方が良いのではないだろうか」といった気持ちが芽生えるのは自然なことだと思います。

しかし、そう思ったときに、すぐに希望の職種/仕事で働けるかというと、非常に難しいことだと言えるでしょう。IT系エンジニアとして仕事を任されるには、一定の専門性や実績が必要です。理想の職種/仕事を手にするには、あるいはキャリアアップしていくには、日ごろからキャリア設計を考え、2~3年後にどんな仕事をしていたいか、10年後にはどうなっていたいか、ベテランになったらどう仕事と向き合っていたいかを考え、それを実現するためのキャリアパスを歩めているか、歩んでいけそうかと確認していくことが重要なのです。

IT系エンジニアとして、今何ができるのか、得意分野は何か、これまでにどんな実績を残してきたのか、そしてこれからどんな職種/仕事で働いていきたいと思うのか。そうした点を折に触れて点検し、どのようにキャリアを積むべきかと考えていくこと。つまりキャリア設計を行うことが大切です。

キャリア設計を意識できていると、具体的にどう行動すればいいのか、自分で考えて実行できるというメリットがあります。

一例をあげると、転職によってキャリアを積むには実力が不足している場合、プログラミングのスキルを伸ばす研修を受けたり、現在の勤務先で必要とされる実績を残せるように配属される部署やプロジェクトの希望を出したり、といったアクションを計画的に実現できるようになります。

このようにキャリア設計を意識して行動していけば、あなたがエンジニアとして歩みたいキャリアパスをたどれたり、望みどおりキャリアアップを実現できる可能性が高くなるでしょう。

多様化するエンジニアキャリア

IT系エンジニアのキャリアについて、考える際のポイントについて紹介します。

「システムエンジニア」と「インフラエンジニア」

IT系エンジニアと一言で言っても種類を大きく分けると「システムエンジニア」と「インフラエンジニア」に分かれます。

システムエンジニアとは、プログラミング言語を活用して各種システムを作るエンジニアのことです。一方のインフラエンジニアとは、ネットワークやサーバーといったシステムを動かす際に必要となる基盤を扱うエンジニアのことです。

同じIT系エンジニアですが、仕事内容は全く異なります。また、求められる能力や知識も大きく違うため、キャリアを考える上では、システムエンジニアとインフラエンジニアのどちらを選択するかが重要となります。

さらにシステムエンジニアなら、どんなプログラミング言語を使ってシステムを開発した経験があるのか、基幹システムなのか、Webサービスなのか、スマホアプリなのか、決済機能付きのものなのか、どんな分野のシステムを開発したことがあるかで細分化されていきます。

インフラエンジニアなら、専門はサーバーなのか、ネットワークなのか、セキュリティなのか、扱ったことがあるOSやデータベースは何なのか、どのくらいの規模のインフラを扱ったことがあるかで、あなたが選べるキャリアパスが定まってきます。

「スペシャリスト」と「マネージャー」

システムエンジニア、インフラエンジニアどちらを選んでも、将来的なキャリアとして「スペシャリスト」と「マネージャー」のどちらかを選ぶことになります。

スペシャリストとは、周囲から一目置かれるような何らかの専門性を持ち、最先端の知識を学んでエンジニアとしての技術力を磨きながら、現場の最前線で働き続けることです。一方のマネージャーは、いわゆる管理職であり、開発するシステムの要件を整理したり、適切にエンジニアを配置して進捗状況を管理したり、現場で案件をこなすエンジニアの管理を行います。

どちらを選ぶにしても、まずはシステムエンジニア、インフラエンジニアとして現場での経験を積む必要があります。その中で自身の適性を踏まえてスペシャリストかマネージャーかを選ぶことになります。

海外で働く選択肢もある

近年では海外に進出する日本のIT企業も少なくないため、海外で働く、あるいは日本から海外拠点とのやり取りを担当するということも選択肢の1つです。

日本と海外の橋渡し役となって働く、現地のエンジニアのまとめ役として働く、ソフトウェアの開発の際にローカライズ作業を行うローカライズエンジニアとして働くといった働き方があります。

現在、エンジニア市場は売り手となっているため、海外で経験を積んでその後のキャリアに活かして働く選択も十分に考えられます。

キャリアプランを決めるポイント

IT系エンジニアがキャリアプランを描いていく上でどういった点が重要なのでしょうか。そのポイントについて紹介します。

今までの自分をしっかりと分析する

キャリアプランを描く上でまず行うのは、これまでの経験を分析することです。

これまでの自分はどの会社でどういった仕事を経験してきたのか、得意なことはなんなのか、どういったスキルを身につけているのかといった点を書き出してみてください。

過去の自分の分析を行うことで、どういった仕事に向いているのか、どういった分野なら活躍できるのかといった部分が見えてくるはずです。分析の結果によっては転職を考えてもよいでしょう。

5年後、10年後にどうなっていたいかを具体的に考える

目の前の仕事に注力しつつも、将来の自分はどうなっていたいのか考えるようにしましょう。

将来はどういった仕事をしたいのか、どういったポジションについていたいのか、結婚やマイホームの購入などプライベートはどうするのか、など可能な限り具体的に考えるようにしましょう。

そして、その目標や理想の姿を現実のものとするためには何をすればいいのか、どういうスキルが必要になるのか、そして今からできることは何であるのか逆算して考えるようにしましょう。考える際は、5年や10年など区切りのいいタイミングだと考えやすくなります。

現在の自分と将来の姿との違いを考える

希望する将来の姿を実現するために、現在の自分の能力や実績が十分なのか、あるいは足らないところがあるのかを知る必要があります。

例えば、B to B(企業対企業)、B to C(企業対消費者)のプロジェクトにかかわってきた経験の有無、上流工程/下流工程を担当した経験の有無はどうでしょうか。それぞれの業務に関する十分な知識やスキルがあるか、実際にどんなプロジェクトで業務経験を積んできたのかを整理していくのです。

このようにすると現在の自分の知識やスキル、業務経験の有無を整理できます。その上で、希望する将来の姿に必要な知識やスキル、業務経験を考えれば、どの程度、必要な事項を満たせているのかが分かります。不足している知識やスキル、業務経験を身に付けられるようにキャリアプランを描いていけばいいでしょう。

自分がどんなことに不満を抱きやすいかを考える

誰かと比べて自分の方が優秀な成果を出しているのに給料が増えない、自分で手を動かすのが好きなのに管理の仕事が増えてきた、残業が多くて家族と一緒に過ごす時間を取りづらい――。このように、エンジニアとして働く中で、さまざまな不満が出てくることでしょう。

そうした不満の中で、あなたにとって一番無視できないこと、一番ストレスを感じること、一番解決したいと思うことはどれでしょうか。実力や成果に見合ったお金が欲しいのならドラスティックに評価される外資系企業やベンチャー企業を目指すべきでしょうし、残業が多いことが嫌なのなら労務時間管理のしっかりした企業の社内SEなどは狙い目かもしれません。

その不満を解消するためにはどこの会社でどんな職種に就いていればいいのか、考えてみることもキャリアプランを描く助けになるでしょう。

キャリアプランを考える際のステップ

将来希望する業種に就くためには、どのように行動したらよいのでしょうか。

キャリアアップを実現するためには、必要なキャリアプランを考える必要がありますが、ここで1度、キャリアプランを考えるときのステップを整理してみましょう。

ステップ1.自分のキャリアをまとめる

まずは今までの仕事の経験を整理してみましょう。

例えば、システムエンジニアやインフラエンジニアとしてどのような分野の業務を経験してきたのか、具体的な業務内容、得られたスキルなどをまとめてみましょう。

縦軸に担当したプロジェクトの業種/分野、横軸に仕事内容、使用したスキル、経験年数などを表にまとめるとより明確になります。

このようにするとこれまでの自分の仕事の経験、取得したスキルがはっきりと見えてきます。また、どんなタイプのプロジェクトが楽しかったか、辛かったかと振り返ってみることで、自分の仕事に対する考え方も見えてくると思います。

ステップ2. 現在の仕事の満足している点、不満な点をまとめる

現在の仕事について、その業務内容、給料、残業時間、通勤時間、将来性、休日の取得状況、さらに人間関係について、あなたの満足度を表にまとめてみましょう。

大いに満足している場合は「◎」、一応満足している場合は「○」、どちらともいえない場合は「△」、少し不満がある場合は「▲」、大いに不満がある場合は「×」などを記入してください。このようにすると現在の自分の置かれている状況が明確になります。

こうすることで現在勤めている会社にこのままいた方が良いのか、別部署への転属を申し出るべきなのか、あるいは転職して新しい職場で希望を実現した方が良いのか――を判断するヒントになります。

ステップ3.自分の強み、弱みをまとめる

今までのキャリアを思い出し、自分なりに強いところ、弱いところをまとめてみましょう。

例えば、システムエンジニアとしてB to Bのプロジェクトを担当し、システムを完成したことがあり、同様のプロジェクトに何度も携わったことがあれば、それは1つの強みになります。

あるいは、特定のプログラミング言語を長期間扱ってきたことがあれば、それもあなたの強みとしてアピールできます。転職市場でニーズの強い言語であればなおさらです。

もしくは、検索関連の機能、マイページ関連の機能、ユーザーインターフェース周りの開発など、あなたが他のエンジニアよりも多く経験していることも強みになると思います。

こうすることによって、自分の立ち位置を明確にすることができます。強いところをさらに強くするためにはどうしたらよいのか、弱いところを補うにはどうしたらよいのかが見えてくると思います。

ステップ4.将来の希望する姿を思い描く

今の会社に満足していたとしても、将来どのような立場や、どのような仕事内容を希望するのかを思い描いてみてください。10年後、20年後も今の会社で働いていて満足できるのか、希望するポジションに就けるのか、年収はどの程度になっているのか、上司/先輩の話を聞いたりして、想像してみるのです。

一方、今の会社に満足していない場合は、どこかのタイミングで転職を検討することになるでしょう。転職するのであれば、どんな会社で、どんな職種/仕事であれば満足できるのか、あなたの希望を整理してみましょう。職種はマネージャーがいいのか、あるいはスペシャリストとして生きるのか。どんな仲間と共に働きたいのか。年収はどのくらいあればいいのか。その会社で働いていることを誇らしく思っていたいのか。目先の年収やその会社のブランドなども大事かもしれませんが、さまざまな要因を検討した上で、転職先の企業はどんなところがいいのか、慎重に思い描いていきましょう。

ステップ5.将来の希望する姿と現在の自分のできることとの違いを認識する

将来の希望する姿を描くことができたら、ステップ3で整理した自分の強み/弱みと照らし合わせて、このままキャリアを歩んでいけば、将来の希望する姿を実現することができるのかを考えてみましょう。

将来の姿を実現するためには、専門性が少し不足している、あるいはマネジメントの経験を積んでおいた方が良い、などの課題が明らかになると思います。そうした課題を把握しておくことで、将来の希望する姿を実現するために、対策を立てることができます。

ステップ6.将来の希望する姿を実現するための対策を実行する

ステップ5で、将来の姿を実現するために必要な課題を把握し、対策を立てることができたら、後は実行していくだけです。

例えば、土日や就業時間後に専門学校に通ったり、オンライン学習を利用することで、知識やスキルを習得するのも1つのやり方です。

あるいは、現在の勤務先で身に付けたい知識やスキルを得られる部署やプロジェクトへの配属を願い出るのも良いでしょう。場合によっては、キャリアを積むために必要な知識やスキルを習得できて、それを生かした業務経験も積める会社を探し、転職するのも1つの選択肢になるでしょう。必要な知識やスキル、業務経験を得られたら、将来の希望する姿を実現できる会社へ、再度転職することもできるでしょう。

このように、将来の希望する姿を実現するための対策を立てて、実行に移してみましょう。できれば、無理のない対策、現状に影響が少ない対策から実行していく方がいいかもしれません。

動き出さないことには、あなたの将来は変わりません。希望する姿を実現しようと行動に移すことで、100%希望どおりとはいかなくても、それに近い将来を実現できることでしょう。

市場価値をあげてキャリアアップするには

エンジニアは売り手市場だと言われていますが、エンジニアであれば採用されるわけではありません。続いては、市場価値の高いエンジニアになるためのポイントについて紹介します。

得意分野を持ち、日々研鑽する

他のエンジニアに負けない強みを持つエンジニアは市場価値が高いと言えます。

1つの分野のスペシャリストになることができれば、様々な企業から求められる人材であるということです。そのためにも日々技術や知識をアップデートしたり、研鑽したりすることが大切です。

一例ですが、需要の高いエンジニアは、以下のようなものが挙げられます。
・機械学習エンジニア:AI(人工知能)を扱うエンジニア
・Webエンジニア:Webシステムやサービスを作り出すエンジニア
・ネットワークエンジニア:ネットワーク環境の設計、構築、保守、運用を行うエンジニア

コミュニケーションスキルを磨く

IT系エンジニアに限った話ではありませんが、コミュニケーション能力はどの業界、どの職種、どの会社であっても求められる能力です。

エンジニアは言われたことをこなすだけでなく、顧客のニーズを満たすための最善策を提案しなくてはなりません。相手の意見を汲み取り、こちらの意見を伝える能力も必要となります。

また、海外で働くことを目指すなら、英語をはじめとした語学力も欠かすことができません。

英語に限らずコミュニケーションが成り立たなければ採用されないので、いずれにしてもコミュニケーション能力を磨くようにすることが必要です。

健康に気をつける

仕事をする上で体は資本となります。体を壊してしまっては元も子もありません。

特にエンジニアは専門性の高い業務をこなしているため、健康を損なうと会社に与える影響も大きくなります。

高いレベルの仕事をこなせることはもちろんですが、健康であることもエンジニアの市場においては重要な要素となります。日頃から健康に気を使うようにしましょう。

職種別のキャリアプラン例

続いては、職種別にIT系エンジニアのキャリア例を紹介します。

システムエンジニア

システムエンジニアの場合、大きく分けてスペシャリストを目指すパターンとマネージャーを目指すパターンが考えられます。

スペシャリストを目指すなら、20代前半では仕事の経験を積むことが大切です。その後20代後半にかけては上流工程に携わり、業界全体に対する知識を身につけるなど、自己研鑽に取り組みます。

30代に入ってからは、自分の担当業務に関する知識や技術を磨き、より高度な案件をこなして経験を積みます。そこから先は、マネジメント領域に関わるという流れもありますが、スペシャリストを目指すのであれば現場で働き続ける道を選びます。

インフラエンジニア

インフラエンジニアにおいてもスペシャリストを目指すケースとマネージャーを目指すケースに分かれます。

スペシャリストを目指す場合、仕事を始めた直後はシステムの監視から始まります。これは障害発生時の対応やシステム導入時の検証作業などです。

その後、運用や構築、保守といった業務を任されるようになります。この段階になると、自らシステムを1から構築するのが仕事になります。

その後は、顧客からヒアリングを行い自らシステムの提案や設計を行う段階へと移ります。

マネージャー

マネージャーを目指す場合もまずは、現場での経験を積むことになります。

流れとしては、30代まではそれぞれエンジニアとして現場での経験を積みます。30代以降で徐々に指導する立場であるプロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーになり、エンジニアを管理する立場へと移っていきます。

部長など、部署全体の管理職を目指すのであれば、プロジェクトリーダー、マネージャーとしての管理能力や成果を出して上層部から推薦をもらう、あるいは社内公募に応募することになります。

どうやってキャリアアップを実現していくか

今まで、どのようにしてキャリアアップを実現していくのか、ITエンジニアの職種別のキャリアアッププラン例を述べてきました。

ここからは、具体的にどのようにしてキャリアアップを実現していけばいいのか、3つの案を述べてみます。

案1. 今の会社で可能な限り経験を積む

今の会社で昇進を狙うにしろ、転職してより希望するキャリアを歩める会社を探すにしろ、キャリアアップしたいのなら、まずは今の会社で自らを成長させ、成果を出すことが大切です。

例えばマネージャーを目指すなら、まずエンジニアとしての経験を積み、業務に精通しましょう。その上で後輩や部下の指導/サポートを意識するように心掛け、他部門との折衝も怠らないようにしていけば、自然とマネージャーとしてのスキルが磨けて、社内の評価も上がってくるはずです。そうしているうちに、上司の信頼を得てより大きな業務を任されることになり、今の会社に居ながらキャリアアップを実現できるようになるでしょう。

あるいはスペシャリストを目指すなら、業務の経験を積み、例えばAIや機械学習、ディープラーニングなどの新しく出現した技術について、より深い知識を積極的に習得し、その知識を日々の業務の中で生かしていくことが大切です。

案2. 学習、または副業によってスキルを磨く

今の会社の仕事を続けながら、例えば専門学校、オンライン学習などで希望する分野で必要とされるスキルを磨くのも1つの手段です。

現在は、インターネットでさまざまな技術を学ぶことができる学習サイトがありますから、意外と簡単に習得できるかもしれません。

あるいは、副業が許されているのなら、ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシング系のサイトなどを活用し、希望する分野に関係しそうな開発案件がないか、探してみるのもいいでしょう。低価格で見積を出せば未経験でも採用されて、学習しながら開発経験を積めるかもしれません。

案3. 転職する

今の会社で業務を続けても、将来の希望する姿を実現できそうにない場合は、転職するという方法もあります。

この場合、希望する姿を実現するための能力が十分ある場合は、第1希望の企業に転職することができるでしょう。しかし、第1希望の企業に転職するには能力が少し足りない場合は、経験を積むために間にもう1社挟んで成長したらあらためて第1希望の企業を狙う、というやり方もあります。

この選択肢を選んで、人材紹介会社を利用して転職先を探した場合に関しては、人材紹介会社のキャリアコンサルタントからサポートを受けられるのもメリットです。これまでにも記載してきましたが、あなた自身のこれまでのキャリアを振り返り、強み/弱み、将来の希望する姿を実現するためにどんな対策を実行していく必要があるのか、といったことをキャリアコンサルタントに相談できます。何十人、何百人とエンジニアの転職を支援してきたキャリアコンサルタントに相談すれば、あなたが1人でキャリア設計について考えるよりも、ずっと現実的で、最短距離で将来の希望する姿を実現するやり方をアドバイスしてくれるかもしれません。

まとめ

IT系エンジニアがキャリアを考える上で大切なのは、「システムエンジニア」と「インフラエンジニア」、そしてエンジニアとしてのスキルを磨き続ける「スペシャリスト」とエンジニアの管理を行う「マネージャー」のどちらを目指すかという点です。

エンジニアは売り手市場ですが、このキャリア形成がよりよい転職のカギを握ります。

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