- 2017-5-30
- 用語集
- USB PD, USB Power Delivery
USB PD(USB Power Delivery)とは?
USB PDとは、USBケーブル1本で通信と電力供給を可能とするための規格。USB 2.0は最大2.5W、USB 3.0は最大4.5Wまで電力供給できるが、USB PDはUSB 3.1 Type-C/USB 2.0 Type-Cを使って最大100Wの電力供給が可能となっている。
USB PDは5V以外にもPCなどの周辺機器に電源供給できるよう12Vと20Vに対応し、ホスト・クライアントのどちらからでも双方向に電力供給できるのが特徴だ。また、複数の機器をUSB PDで接続した時に、1つの機器から他の複数の機器に電力供給するロール・スワップの機能も備えている。さらに、DisplayPortやHDMIなどの通信規格を、USBケーブルで実現することも可能となっている。
USB PDを取り扱う企業は?
USB PDについては、ルネサスエレクトロニクスがコントローラLSI「μPD720251」、ロームがコントローラIC「BM92TxxMWVシリーズ」、テキサスインスツルメンツがUSB PD ソースコントローラ「TPS25741A」やUSB PD TCPCi ポートコンバータ「TUSB422」、エレコムがPD対応のハブ「U3HC-A413BBK」や「U3HC-DC03BBK」を開発・製造・販売している。
USB PDに携われる求人は?
半導体部品や装置のメーカーなどがUSB PDに対応した製品を開発製造するために、USBなどのインターフェイスの「設計開発」ができる技術者を募集している。
半導体メーカーからは、USBなどの高速I/F関連する「高速I/F IP開発」「アナログ回路設計」「デジタル回路設計」「LSI設計」「デジタルLSI機能検証」の求人や、USB機器メーカーからの「電子回路設計」などの求人がある。
また、USBを使った装置やシステムを開発製造する企業による「ソフトウェア設計」「デバイス制御」「制御回路設計」「電源回路設計」「ファームウェア設計」の求人も見掛ける。