- 2023-8-30
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- Andrew Blakers, The Conversation, オーストラリア国立大学, 太陽光エネルギー, 太陽光発電, 浮体式太陽光発電, 脱炭素化, 電力
電力の脱炭素化を推進する手段として、水上で運用する浮体式の太陽光発電が注目されている。オーストラリア国立大学の研究者Andrew Blakers氏らの試算では、インドネシアの海洋を活用した浮体式太陽光発電のみで、世界の消費電力量を賄えるとしている。
Blakers氏らが学術系メディア『The Conversation』に2023年8月3日付けで寄稿した記事によると、インドネシアの洋上太陽光発電では、年間約3万5000TWh(テラワット時)の電力を生成する。これは、現在の世界の消費電力である年間3万TWhに匹敵する。
同氏の研究チームは、過去40年間で大きな波や強風が発生していない海域を調査した。その理由は、このような場所では、海上のソーラーパネルを保護する必要がないためだ。候補の大半は赤道付近にあり、インドネシア周辺と赤道直下の西アフリカなどが挙がった。
同研究チームの試算では、これらの海域に浮体式の太陽光発電設備を展開すれば、年間最大100万TWhの発電量を確保できる。これは、100億人の富裕層を支えるエネルギー量の約5倍に相当する。
将来的に、海洋および内陸の湖や貯水池に、浮体式の太陽光発電システムが進展する。それにより、東南アジアや西アフリカなどの人口密度の高い国々に、無限といえるほどの太陽光エネルギーを提供できる可能性がある。
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