日立の新製品、解析モデル作成工数30%ダウンをにらむ

日立製作所は2015年12月2日、解析モデル作成作業の一部を自動化するソフトウェア「HICAD/CADAS CAE Modeling Platform」を発表した。同製品を利用すれば、樹脂部品開発工程での解析モデル作成工数が30%以上も削減できるという。

自動車などの工業製品を生産する製造業では、樹脂製の内装部品に対するシミュレーション解析の必要性が高まっている。だがリブ・ボスなどの複雑な形状を含む内装部品は、目下のところ解析モデルの作成に膨大な工数を要する。

こうした課題の解決を見据えて、日立製作所はHICAD/CADAS CAE Modeling Platformを開発した。同製品では、過去に作成した部品の三次元CADデータや解析モデル、ならびに作成基準や品質基準などのCAEノウハウをデータベースに登録可能。リブ・ボスなど特徴的な形状でも、部位ごとに対処できる。

またデータベースに登録した情報の中から、新たに製造する予定の部品に類似度が高い部位の三次元CADデータや解析モデルなどを抽出可能。さらに検索で摘出した情報をもとに、新たな部品の解析モデルを自動的に生成できるという。

販売価格は税抜きで800万円から。提供開始日は、2015年12月7日となる見通しだ。

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