- 2023-12-3
- 化学・素材系, 技術ニュース, 海外ニュース
- 3Dプリント, Medaarch, Mediterranea, PLA(ポリ乳酸)素材, エコフレンドリー, カーボンニュートラル, キャッサバ(タピオカの原料となるイモの一種), サトウキビ, デジタルファブリケーション, トウモロコシ, ポリマー, 生分解性バイオマスプラスチック
デジタルファブリケーションなどを活用している建築・デザイン会社の伊Medaarchは、PLA(ポリ乳酸)素材を使い3Dプリントして製造したエコフレンドリー家具ブランド「Mediterranea」を展開している。PLAは微生物の力で分解できる生分解性バイオマスプラスチックの一種で、カーボンニュートラルに向けたプラスチックの代替素材として注目されている。
同社のPLA製造は原料選びから始まり、原料にトウモロコシ、サトウキビ、キャッサバ(タピオカの原料となるイモの一種)を使用している。これらの原料は自然発酵を経て乳酸へと変化し、PLAの土台となる。
こうしてできた乳酸分子は丁寧に重合されてポリマーとなり、長鎖ポリ乳酸がつくられる。次の工程の押出成形で、この長鎖ポリ乳酸はその後の加工用に小さなペレットに切断され、3Dプリンティングの下準備が整う。
同社はMediterraneaが石油由来のものとは異なり生分解できる点を強調し、「われわれの家具やアクセサリーは、環境に悪影響を与えないようにデザインされていると同時に、ユニークな空間をつくり、その空間に住む人たちの体験を向上させることで、現代の生活のニーズに応えるようにデザインされている」と公式サイト上で説明している。
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