「UH-60 Black Hawk」の後継機――米陸軍、将来型長距離強襲機計画がマイルストーンBを達成

Photo courtesy of Bell Textron Inc.

アメリカ陸軍は2024年8月2日、過去40年以上にわたり運用されているヘリコプター「UH-60 Black Hawk」の更新を目的としたFLRAA（Future Long-Range Assault Aircraft：将来型長距離強襲機）計画が、マイルストーンBを達成したと発表した。これにより、FVL（Future Vertical Lift：将来型垂直離着陸機）計画は開発フェーズに入る。

ASARC（Army System Acquisition Review Council：陸軍システム取得審査評議会）は、FLRAAの経済性、技術的可能性、脅威予測と安全、エンジニアリング、製造、維持とコストのリスクをレビューした。そして、プログラムで起こり得るすべてのリスクがこの段階で適切に対処されていることを確認し、マイルストーンBの取得決定覚書を承認した。

アメリカ陸軍は2022年12月5日にBell Textronと、9つのオプションを含むFLRAA兵器システム開発契約を交わしている。今回のマイルストーンB達成により、試作機6機の詳細設計と製造を含む最初のオプションを行使できる。

FLRAAは2026年に初飛行を計画しており、2028年に低率初期生産を開始、2030年に初期配備を予定している。

「UH-60 Black Hawk」の後継機――米陸軍、将来型長距離強襲機計画がマイルストーンBを達成