中国の巨大風力発電タービンシステム「OceanX」、台風11号の暴風に耐える様子を公開

風力タービンメーカーである中国のMingyang Smart Energyは、同社の風力発電システム「OceanX」が2024年9月の台風11号の暴風に耐える様子をLinkedInに投稿した。この台風は、中国や東南アジアに甚大な被害をもたらしたが、OceanXはその耐久性を示した。

OceanXは、世界最大の単一容量(16.6MW)のデュアル浮体式の風力タービンシステムで、V字型のプラットフォームに2基のタービンを搭載する。自動ヨー制御によってローターを風下に向ける「ダウンウィンド方式」を採用することで、高信頼性と低負荷を両立した。

OceanXは、台風を想定して最大時速139マイル(時速約224km)の風速に耐えられるように設計されており、過酷な気象条件下でも安定して発電する能力によって、再生可能エネルギーの信頼性向上に貢献する。

さらに、革新的なタワー構造と水上に浮かぶための軽量ポンツーン(浮桟橋)と呼ばれる浮体構造物により、信頼性と発電効率を向上させた。また、単一点係留と複合アンカリング方式を採用したことで、システム全体の負荷を軽減し、海洋環境への影響を最小限に抑えている。

同社の風力タービン設置技術は、水深100mおよび沖合100kmまでの深海域での設置に対応する。また、モジュール式の高性能コンクリート浮体基礎を採用することで、システムコストを削減した。

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