米海兵隊、複数のドローンを同時に撃破する高出力マイクロ波システムを導入

Epirus/YouTube

防衛産業の米Epirusは2024年9月23日、対ドローンシステム「Leonidas Expeditionary」を発表した。同システムは、高出力マイクロ波(HPM)技術を応用したもので、米海軍研究局(Office of Naval Research: ONR)との550万ドル(約8億4000万円)の契約のもとで開発が進んでいる。

本システムの開発は、米軍の開発プログラム「ExDECS(Expeditionary Directed Energy Counter-Swarm)」で実施される。ドローンの電子機器を無力化し、海兵隊の遠征作戦や対無人機ミッションを支援する目的だ。

本システムの特徴は、ソフトウェア制御型のHPMシステム設計にあり、従来型との比較でサイズと重量ともに大幅に削減した。さらに、モジュール構造によって高い拡張性を確保し、軽量戦術車両(Joint Light Tactical Vehicle: JLTV)のトレーラーに搭載する運用形態も考慮されている。

本プロジェクトには、海軍研究局を筆頭に、米海兵隊戦闘研究所(Marine Corps Warfighting Laboratory: MCWL)、米統合小型無人機対処検討室(Joint Counter-sUAS office: JCO)などの重要機関が関与した。また、EpirusのCEOであるAndy Lowery氏は、ExDECSプロジェクトの推進にあたり、海兵隊との協力体制に期待を表明している。

また同社は、海兵隊の指揮統制システムとの統合や、実際の遠征シナリオのなかでのテストを予定している。Epirusは、完成したシステムを2024年末までに海兵隊戦闘研究所に納入する計画だ。

関連情報

Epirus to Deliver Leonidas Expeditionary in Partnership with ONR, JCO & USMC, Expanding High-Power Microwave Product Suite

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