スイスの商用量子コンピューターハブに、量子コンピューター「IonQ Forte Enterprise」を納入 IonQ

量子コンピューターの開発を行う米IonQが2024年12月5日、スイス・アルレスハイムのuptownBaselキャンパスにあるイノベーションセンターに、同社の量子コンピューター「IonQ Forte Enterprise」を納入したと発表した。uptownBaselが運営するQuantumBaselは、IBM、D-Wave、IonQのハードウェアへのアクセスを提供する商用量子コンピューティングハブで、Forte EnterpriseはIonQの製品としてアメリカ国外で稼働する初のデータセンター対応量子コンピューターとなる。

Forte Enterpriseは計画を上回る#AQ36のアルゴリズム量子ビットを誇り、オンラインで稼働する。AQ（Algorithmic Qubit）とは、量子コンピューターが顧客の実際の問題を解決する上でどれほど役立つかを示す同社の指数で、数がひとつ増えるごとに量子アルゴリズムを実行するための有用な計算スペースが2倍になる。#AQ36のForte Enterpriseは、680億を超えるさまざまな可能性を同時に探索することが可能だ。

IonQのCEO兼社長であるPeter Chapmans氏は「ヨーロッパでのForte Enterpriseの試運転が予定通り、かつ以前の発表よりもさらに高いパフォーマンスレベルで成功したことは、技術的リーダーシップと優れた運用を通じて、世界的な量子技術の導入を推進するというIonQのコミットメントを体現している」と説明した。

スイスの商用量子コンピューターハブに、量子コンピューター「IonQ Forte Enterprise」を納入　IonQ