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NASAアルテミス計画用エンジン「RS-25」の第1号機の組み立てを完了 米L3Harris

Photo credit: NASA Stennis.

米L3Harrisは2025年2月18日、アメリカ航空宇宙局(NASA)が推進する月面への有人宇宙探査ミッション「アルテミスV」で使用するSLS(Space Launch System)ロケット用RS-25エンジンについて、第1号機の組み立てを完了したと発表した。

今回完成した名称「E20001」のエンジンは、アルテミスVのヘビーリフト探査ロケットを推進する4基のRS-25の1基となる。アルテミスVより前の4回のミッションでは、スペースシャトルのエンジンを流用していた。

アルテミスV以降のSLSコアステージは、信頼性や性能を維持しつつ、コストとリードタイムを短縮する製造技術を導入し、再設計された3Dプリント部品と、新たに設計された主要構造部品を利用する。例えば、主燃焼室、ノズル、エンジンの構造的バックボーンとなるパワーヘッドは、部品点数や溶接個所を削減する。

次に、E20001は受入試験に臨み、500秒間の燃焼試験でミッションに必要な性能を検証する。試験で使用するエンジン出力パターンは、定格推力の111%に相当するフル推力で運転して80%に低下させた後、再度推力を上げる。

同社は、残り3基のアルテミスV用エンジンを組み立てる過程で、得られた知見を活用し、生産効率をさらに高める計画だ。

関連情報

L3Harris Completes Assembly of First RS-25 Engine for NASA’s Artemis V Mission | L3Harris® Fast. Forward.

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