米スタートアップ、史上最大の水素燃料電池を搭載した旅客機での試験飛行に成功

Photo: Business Wire

アメリカのスタートアップ企業であるUniversal Hydrogenが2023年3月2日、航空機に電力供給するものとしては最大の水素燃料電池を搭載した、40人乗り旅客機の試験飛行に成功したと発表した。旅客機は、ワシントン州のグラント郡国際空港を離陸後、15分間飛行し、高度3500フィートに達した。水素燃料で巡航する航空機としても最大となったという。

同社は、既存の地域用旅客機であるATR 72やDe Havilland Canada Dash-8などのターボプロップエンジンを水素燃料電池のパワートレインに変換できる装置を開発した。同パワートレインは、航空機用に改造したPlug Power製の燃料電池を使用している。バッテリーを使用せず、燃料電池から電気モーターを直接駆動できるため、重量とコストを大幅に削減できるという。今回の試験飛行では、旅客機のタービンエンジンの1つが同社のパワートレインに置き換えられた。

同社は、2025年までに水素燃料電池を用いた炭素排出量ゼロでの旅客サービスに参入することを目指し、今回の飛行を皮切りに2年間の試験飛行キャンペーンを計画している。

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Universal Hydrogen Successfully Completes First Flight of Hydrogen Regional Airliner | Business Wire

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