自動車業界のエンジニア求人・転職市場動向(2017年1~3月)


本コラムは、エンジニア専門の人材紹介会社メイテックネクストのキャリアコンサルタント・河辺真典氏からの寄稿です。旬のキーワードを取り上げ、エンジニアのキャリア形成に役立つ情報を発信していきます。


製造業エンジニアの転職市場は、ここ数年、活況が続いています。

メーカーはどのようなエンジニアを求めているのか、産業別に解説していきましょう。

自動運転関連の技術を持つエンジニアを得ようと、東京採用を進める

自動車業界で採用ニーズが強いのは、自動運転関連の技術を持つエンジニアです。

本田技研工業(Honda)の研究開発子会社・本田技術研究所は2016年、東京・赤坂に知能化技術の研究拠点として「HondaイノベーションラボTokyo」を開設。通信系/ソフトウェア系エンジニアの採用を強化しています。

トヨタやデンソーなど、自動車関連のメーカーも、自動運転関連の技術を持つエンジニアを積極的に採用しています。

これまで愛知県に本社があるトヨタやデンソー、栃木県などに四輪R&Dセンターを構える本田技術研究所などは、エンジニアを採用するとしても、あくまで地元オフィスで勤務する前提で求人情報を出していました。それがここ最近の自動車業界のトレンドとして、通信系/ソフトウェア系エンジニアが転職してきやすいように、赤坂に研究拠点を開設した本田技術研究所をはじめ、東京で勤務できる拠点を築いて採用しようという動きが目立つようになってきました。

参考記事

安全運転支援か、完全自動走行か――国内自動車メーカーは、自動運転をどの“レベル”まで進めるのか
“完全自動走行”の自動車開発に向けて、各社が採用強化しているエンジニア領域は?
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自動運転関連の技術としては、最先端の半導体や画像処理に詳しいエンジニアも、自動車関連メーカーにとってはのどから手が出るほど、採用したい人材です。

今後、自動運転技術を搭載した自動車の販売が増えてくると、市販車に載せる自動運転システムを開発するため、システム開発の経験を持つエンジニアの採用もさらに増えてくるのではないでしょうか。

大手サプライヤーも採用強化。自動車業界は積極採用が続く

外資系サプライヤーに目を向けても、ボッシュやコンチネンタル・オートモーティブなども、日本での開発を強化するためにエンジニアを採用しようとしています。

日産自動車が自動車部品の子会社・カルソニックカンセイの株式をすべて放出したことで、カルソニックカンセイは独立独歩のシステムサプライヤーとして競争力を高めようと、こちらもエンジニア採用に意欲的です。

このように、自動車業界は積極採用が続いている状況です。自身のキャリアを見直したいエンジニアにとっては、動きやすいタイミングだと言えるでしょう。


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河辺 真典(メイテックネクスト 執行役員)

メイテックネクストでは、エンジニア専門特化の強みを生かし、豊富な業界知識・技術知識に基づいて「失敗しない転職」のお手伝いをいたします。
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ぜひ、一度ご相談にお越しください。

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