本コラムは、エンジニア専門の人材紹介会社メイテックネクストのキャリアコンサルタント・河辺真典氏からの寄稿です。旬のキーワードを取り上げ、エンジニアのキャリア形成に役立つ情報を発信していきます。
前回、製造業エンジニアの転職市場は転職希望者が有利になっていることをご紹介しました。新卒採用では結果的に旧帝大クラス以上の理系学生採用に至っているような大手企業にも、学歴不問で転職できる可能性が広がっています。
メーカー各社が製造業エンジニアの採用に苦戦している転職市場においては、その他にも、さまざまなチャンスが待ち構えています。今、転職を検討すると、どのようなチャンスを期待できるのか、取り上げていきましょう。
2~3次の下請けから、発注元の大手メーカーへ転職のチャンス
先日は年収480万円から650万円にアップした製造業エンジニアの転職成功例を紹介しましたが、それ以外にも好条件で転職を成功させたケースはたくさんあります。
例えば、メイテックNEXTで転職をサポートした方の中には、新卒の就活時には入社が叶わなかった大手総合電機メーカーへの転職に成功した人もいます。
そのエンジニアは、従業員50人程度の企業でFA機器の受託開発に携わっていました。顧客のオフィスに常駐して、夜中まで働くという過酷な労働環境だったようです。けれど、技術力・スキルの高さが評価され、ロボットやIoT関連の開発エンジニアとして大手総合電機メーカーで採用されることになりました。
普段の転職市場では、受託開発を仕事にしているエンジニアが大手メーカーに転職できる可能性は決して高くありません。ですが今は、転職市場に出てくるエンジニアの絶対数が足りていません。2~3次の下請け企業で働いていたエンジニアでも、技術力・スキルを評価されれば、発注元の大手メーカーに学歴不問で転職できるチャンスがあるのです。
未経験や文系出身者でも、エンジニアになれる道も
製造業エンジニアの母数が足りていない状況ですから、未経験者でもエンジニアとして採用されるチャンスがあります。
例えば、エンジニアの人材派遣・業務請負などを展開する企業は、これまで以上にエンジニアの育成に力を入れています。未経験でも正社員として採用し、エンジニアとして育てようとする企業が増えています。
メイテックNEXTで扱っている求人の中にも、エンジニア未経験者や文系出身者でも応募できる求人はあります。理系だけでなく文系出身者も、意欲次第でエンジニアになれるチャンスが広がってきています。
2~3次の下請け企業からでも大手メーカーに転職できる。製造業エンジニアとしての業務は未経験でも、理系ではなく文系出身者でもエンジニアとして転職できる。現在の転職市場を見ると、こうしたチャンスに恵まれている状況です。
今後のキャリアに不安を感じているのなら、このチャンスを逃さないようにしてください。
河辺 真典(メイテックネクスト 代表取締役社長)
メイテックネクストでは、エンジニア専門特化の強みを生かし、豊富な業界知識・技術知識に基づいて「失敗しない転職」のお手伝いをいたします。
転職ありきではなく、中長期的な視野に立って、最も将来のご活躍に繋がる選択肢を考えるためのお手伝いをいたします。
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