- 2017-6-28
- 技術ニュース, 機械系, 海外ニュース
- 3Dプリンティング, Rocket Lab, Rocket Lab Launch Complex 1, Rutherford, ロケット
ロケット開発を手掛ける民間企業の米Rocket Labが2017年5月25日、同社製ロケット「Electron」の打ち上げに成功した。民間の打ち上げ場「Rocket Lab Launch Complex 1」から打ち上げられて宇宙空間にまで到達。民間打ち上げ場から宇宙にまで達したロケットは、Electronが世界初だという。
Rocket Labは4年間を費やして、ロケットをゼロから開発。年内に3回の打ち上げテストを予定しており、5月の打ち上げが1回目だった。1回目には完全に衛星軌道へ到達することはできなかったものの、2回目の打ち上げ時には衛星軌道にまで到達することを目標とし、ロケットで運搬するペイロードを最大化することも検討している。
Electronは全長17m、直径1.2mと小型で最大ペイロードは225kg。搭載している酸素/ケロシン系Rutherfordエンジンは、主要部品がすべて3Dプリンティングによって製造されている。
Rocket Labは最終的に、年間50回以上、最大で120回の打ち上げが可能になると見込んでいる。ちなみに、アメリカで2016年に試みられたロケット打ち上げは22回で、世界全体では82回だったという。