米Indeedが2018年1月30日、同社データベースを分析して、仕事環境が恵まれている技術系企業の2018年版ランキングを同社ブログで発表した。
Indeedには1800万社を超える企業ページが掲載されている。その中から2015年10月~2017年12月までの期間に50件以上のレビューが寄せられた技術系会社をランキングの対象とした。
Indeedによるランキングのトップ5は、次のとおりだ。
1位:Salesforce
設立1999年、従業員1万人以上。Marc Benioff CEO(最高経営責任者)が率いるクラウドコンピューティングの会社がトップの評価に輝いた。
Salesforce は2016~2017年にも1位となり、従業員へのケアやモチベーションアップの努力がうかがえる。Salesforceは熱心な慈善活動や顧客満足度の高さでも知られている。従業員には有給ボランティアの機会も与えられ、CEOも利用しているという。
2位:Adobe
設立1982年、従業員1万人以上。ワークライフバランスの良さの面で高い評価を得て、Adobeが第2位に選ばれた。
Adobeの魅力はワークライフバランスだけではなく、キャリアアップのサポートの面でも好意的なレビューが寄せられている。従業員はマネージメントレベルとオープンに会話できる機会が与えられ、先進的な製品開発に携われる可能性も大いにあるという。
3位:Facebook
設立2004年、従業員1万人以上。企業文化の面が高く評価されている。
従業員はFacebookで働くことで自分自身が成長できるという充実感を持ち、互いに切磋琢磨し合う企業文化を高く評価しているようだ。
4位:Google
設立1998年、従業員1万人以上。マネジメントの評価では2位、企業文化の評価では3位に入った。
レビューを見ると、管理職と従業員との関係が友好的で、管理職のサポートしようとする姿勢が高評価となった。
5位:SAP
設立1972年、従業員1万人以上。ワークライフバランスと雇用保障で3位に入り、高い評価を得ている。
ボランティアや在宅勤務などへのサポートも手厚いようだ。
6位以降の15位までのランキングは、Apple、Microsoft、Intuit、Juniper Networks、Yahoo!、Qualcomm、Cisco、Rackspace、Intel、Applied Materialsとなっている。
最先端技術を提供するような会社で働いていると、従業員は「世界を変えるような製品の開発にかかわっている」と自負できる。そうした点に惹かれる人が多いことから、最先端技術に携われる会社への就職競争は激しくなるという。
一方、企業側に目を向けても、より優れた人材獲得のためには従業員にとって素晴らしい労働環境を提供する必要があり、仕事環境の魅力を高められるように企業間の競争が激化しているとIndeedは分析している。
関連リンク
Shaping Our Future: The Top Tech Companies to Work For in 2018