マツダは2018年12月5日、低環境負荷で高い質感を実現できるバイオエンジニアリングプラスチックを用いた新意匠2層成形技術を開発したと発表した。同技術による自動車内装意匠部品の試作品を、12月6日から東京ビッグサイトで開催される「エコプロ2018」へ展示する。
植物由来のバイオエンジニアリングプラスチック(バイオエンプラ)は、石油資源の使用量削減やCO2排出量の抑制、無塗装による揮発性有機化合物(VOC)の削減が見込めるため、環境負荷を低減できる。そこで、マツダは、高い意匠性を持つ自動車内外装部品としても使用できるバイオエンプラを開発。2015年に「ロードスター」の内装意匠部品に初めて採用して以来、すべての乗用車の内装意匠部品や外装意匠部品に採用していた。
そして今回、マツダは、透明感のあるバイオエンプラを使用した表層樹脂と基材表面に柄を刻み込んだ基材樹脂との2層成形を実現したバイオエンプラ新意匠2層成形技術を開発。同技術は、深みのある色合いと精緻感、陰影感など、従来の技術では困難な意匠を実現させながら、環境負荷の低減を可能にするという。
マツダは、同技術により開発した自動車内装意匠部品を今後の新型車から順次採用していく予定だ。