セルロースナノファイバーを複合化させた生分解性プラスチックカラーマスターバッチを開発 GSアライアンス

セルロースナノファイバー複合生分解性樹脂カラーマスターバッチとその材料を用いて作製したダンベル試験片。すべて右側がセルロースナノファイバーと複合化したもの

GSアライアンスは2019年4月22日、セルロースナノファイバーを複合化させた生分解性プラスチックカラーマスターバッチを開発したと発表した。

プラスチックごみなどによる生態系への影響が問題となっており、環境中で分解される生分解性プラスチックなどの実用化や研究開発が進められている。

今回、GSアライアンスは、すでに開発済みのセルロースナノファイバーを生分解性プラスチックに複合化させる技術と、同社の親会社である冨士色素が持つ色材、顔料分散技術を融合させることで、セルロースナノファイバーを複合化させた生分解性プラスチックカラーマスターバッチを開発した。セルロースナノファイバーを複合化することで、生分解性プラスチックに色材を複合化させただけのものと比較して、引張強度などの機械的強度が増した。

現在はセルロースナノファイバー複合ポリ乳酸の白、黒、茶、赤、青、緑および黄色のマスターバッチの作製に成功している。今後はサンプル出荷を進めるとともに、顧客の要望に応じた他色のマスターバッチや、ポリブチレンサクシネート(PBS)などの他の生分解性プラスチックとの組み合わせに対応していく予定だ。

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