- 2019-5-25
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- G-SATELLITE, JAXA, 「G-SATELLITE 宇宙へ」計画, オリンピック/パラリンピック, 室伏広治, 東京2020大会, 東京組織委員会(東京2020), 機動戦士ガンダム
オリンピック/パラリンピックの東京組織委員会(東京2020)は、小型人工衛星を地球周回軌道に投入する「G-SATELLITE 宇宙へ」計画を開始した。
東京2020大会の宇宙からのプロモーションと活性化を目的に、小型衛星G-SATELLITEの貨物室には、日本を代表するアニメのひとつ「機動戦士ガンダム」に登場するモビルスーツ「ガンダム」と「シャア専用ザク」のプラモデルが搭載される。衛星にはメッセージを表示する電光掲示板も搭載されている。
東京2020のG-SATELLITEは、TRICOM-1Rとして知られる3kgの「CubeSat」衛星を基にデザインされている。G-SATELLITEは、ロケットで国際宇宙ステーション「ISS」に輸送され、そこから放出される。衛星が軌道に乗ると2機のガンプラを収容したキュービクル(仕切り部屋)と電光掲示板が展開し、宇宙空間に現れる。
わずか10×10×30cmのG-SATELLITEは、開催期間中地球を周回しながら、電光掲示板にメッセージを表示する。そしてG-SATELLITEに搭載された7台のカメラが2機のモビルスーツと共にその様子を撮影し、地球に向けて送信する予定だ。
ガンプラを小型人工衛星にフィットさせるため、通常よりサイズを変更する必要があり、宇宙の過酷な環境に耐えることができる特別な材料と塗装を使用するという。
東京2020の室伏広治スポーツディレクターは、「オリンピックとパラリンピックは、世界中のアスリートを東京と日本の間で競い合うためのフェスティバルだ。東京2020の新しい次元として宇宙が加わることで、大会がさらに大きなイベントになることを願っている。ガンダムとザクが選手たちと東京2020大会を宇宙から応援するのを本当に楽しみにしている」 と述べている。
G-SATELLITEは2019年秋にJAXAに納入され、2020年3月に補給船で国際宇宙ステーションに運ばれた後、2020年3月から4月の間にISSから放出される予定だ。