列車が空中を高速で「飛ぶ」――アフリカ、ヨーロッパ、アジア3大陸をつなぐ一大ビジョン

設計コンサルタント会社のManyoneが、電磁ゲートを使って車両を時速804km以上で浮遊走行させるという新世代交通システムのビジョンを提案した。

このシステムの名称は「AeroSlider」。線路を使わずに、アフリカ大陸、ヨーロッパ大陸、アジア大陸で最も人口が多い都市間を結ぶという壮大なスケールのものとなる。

AeroSliderの車両は、高さ12m、全長250mの細長いカプセル状で、線形磁石を装備している。電磁ゲート最上部は輪状になっており、AeroSliderは一連のゲートの輪の中を通過して推進し、文字通り空中を時速804kmという高速で移動する。

AeroSliderでは運行にかかるエネルギー量にも配慮している。電磁ゲートは、現地のエネルギー源から電力を供給できる仕組みだ。また、車両にヘリウムタンクを組み込むと有効重量が約10%減少し、推進に必要なエネルギーが減少するという。

車両の内装は、長距離移動が快適になるように設計。Manyoneは、座席や個室だけでなく、ランニングトラック、オープンスペース、レストラン、バー、ジムのほか、会議や仕事などで使える多目的ルームを設置する青写真を描いている。

関連リンク

Bringing aviation down to earth

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る