- 2020-9-6
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米給与比較サイトPayScaleが公表しているデータによると、非管理職の機械系エンジニアの中でも給与が高い職種には「機械設計エンジニア」「上級機械設計エンジニア」「上級機械エンジニア」がある。
機械設計エンジニアは、自動車、建築、鉄道、電子機器など、製品を製造する幅広い業界の企業で働いている。多くの場合、応募条件として機械工学の学士号以上が必要とされ、関連分野での2年以上の職務経験を求められる場合もある。主な仕事は、設計や製図、機械システムの分析、仕様変更への対応などだ。機械設計エンジニアとして活躍したい人は、一人でも仕事を実行できる独立性や優れたコミュニケーション能力、ハードウェアやソフトウェアについての知識が必要で、材料選択の経歴もあるとよい。
2020年8月4日時点の平均給与額は7万0929ドル(約750万円)で、最高額は9万4000ドル(約996万円)だ。CADや製品開発のスキルも高収入につながるとしている。BoeingやTesla Motors、ASML Lithographyでは、平均額を上回る給与を支払っている。
PayScaleでは、機械設計エンジニアのキャリアパスとして、上級機械設計エンジニアや上級機械エンジニアを挙げている。上級エンジニアとなると、修士号を求められる場合も多く、企業も経験を重視するようになる。
上級機械設計エンジニアは、機械部品や装置、工作機器の設計開発に携わり、チームのリーダーとして、他のメンバーを指揮する立場となる。開発を通して解決すべき問題を分析し、さまざまなアイデアを引き出したり、トラブル発生時に対応したりする力も必要となる。製造部門や品質管理部門とも協力して、設計仕様の達成を目指す。
2020年8月5日時点の平均給与額は9万2248ドル(約980万円)。最高額は12万6000ドル(約1330万円)で、製品開発やCADのスキルが高収入につながるとしている。Boeing、GE、Caterpillarなどでは平均給与額を上回っている。
一方、上級機械エンジニアは、製品の機械系統や電気系統を改善し、製品生産までの多くのプロセスに参加して、耐久性があり費用対効果の高い製品を企業と消費者の両方に提供することが期待されている。プロジェクトを管理し、複数のチームを率いることもあり、リーダーシップが問われる職種だ。マネージャーとしての経験や現場での長年の実績が必要になる場合がある。
2020年8月5日時点の平均給与額は9万8032ドル(約1040万円)。最高額は13万2000ドル(約1400万円)で、プロジェクト管理や製品開発、技術分析のスキルが高収入につながるようだ。BoeingやGM、GEなどが平均額以上の給与を支払っている。