中国、無人艇から気象観測用ロケットの発射に成功

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Image by ZHENG Siping

中国科学院大気物理研究所の科学者らが、「ロケットゾンデ」(rocketsonde)と呼ばれる気象/海洋観測用ロケットを無人半潜水艇(USSV:Unmanned Semi-Submersible Vehicle)から打ち上げる実験に成功した。台風やハリケーンの内部など従来の手法では対応困難な箇所の観測に応用すると発表している。2018年に実施されたこの実験の詳細は、2019年1月31日付の科学誌『Advances in Atmospheric Sciences』に掲載されている。

今回の実験で打ち上げられたロケットゾンデは、気球で観測可能な高度よりも高い高度8000mまで観測機器を運び、海や海岸地域の正確な気象予測に役立つ情報を計測できる。発射台となった半潜水艇は海上基地として残り、ロケットゾンデから発信されるデータを収集する。

従来の海洋気象観測では、船、ブイ、衛星、航空機、気球などを利用していた。これらの手段は高価な上に、広大な海に展開するには数が足りず、また厳しい環境にある地点に配備するのも難しい。こうしたことから、従来の手法で集めたデータは完全とは言えず、信頼に足るものではなかったという。

一方、ロケットゾンデや無人の潜水艇は、厳しい環境での気象観測にも耐えられる。発表によると、半潜水艇は長期間無人で運行することが可能で、台風やハリケーンの内部構造を三次元観測したり、その進路と激しさの変化を予測したりすることにも活用できるという。

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